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今日は、調べ物があったので市立図書館に行った。

駐車場に見覚えのある車が停まっていた。

その車は、何と友人であるパチンコ人の車。

しかし、何で彼が図書館なんかに来ているのだろうか。

パチンコ人の彼と図書館がイコールで結びつくはずもないのに。

けれど、いた。図書館の中にいた。

しかも、雑誌コーナーで集中しながら、雑誌を読んでいたのだ。

「やあ、今日はどうしたんですか?いつものアソコにはいかないんですか?」

「あのなあ、パチやるお金がないんだよ。

以前、図書館に行けば、すごい種類の雑誌をただで自由に読めるよって聞いていたから、

勇気を出して来てみたんだよ。」

 

 

 

「ふーん・・・」とつぶやいたら、

「あのさあ、お金貸して」と言って来た。

「実は、今400円しかないんだ。あと一週間すれば、お金が入るから、それまで7000円貸してくれ。」

泣きそうな顔だった。よく訊くと、明日5000円支払いがあって、

残りの2000円で一週間過ごすということだった。

私もお金があるわけじゃないけど、都合をつけて渡してやった。

まったく、辛いよね。

あのね、上級国民や中級国民には、こんな困り方は、絶対に分からないんだろうね。

何十万円という大きなお金で困っているんじゃないんだよ。

パチンコパチスロで依存症になった者たちの気持ちや経済状況なんて、

絶対に分からないんだろうね。

パチンコパチスロですってんてんになって、支払いも滞り、人から白い目で見られ、

うつむいて生きているパチンコ人のことなんて、きっとどうでもいいんだよ。

・・・・・・

パチンコパチスロは、賭博でなくて、遊戯かい?

カジノも一部の者が儲かればいいのかい?

ああ、寒くなって、寂しい季節になって、

幸せそうな人々が往き来する街角に立つと、

涙がこぼれそうになるよ。

本当は、彼も力強く生きたいんだよ。

顔を上げて歩きたいんだよ。

だけど、だけど現実が・・・ね。


パチンコするな。

生活が壊れる。

命が削られる。

こんな日本、どうにかならないのか?

私たちの日本なんだよ。

 

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