パチンコ人は、
胸先に後悔の重たい塊を吊るして生きている。
歩けば、
その塊から苦しい涙とパチンコ毒が垂れてくる。
横になれば、
その塊からパチンコ菌にまみれた哀しい泣き声が聞こえてくる。
依存症者の暮らしは戦さの後の廃墟のようだ。
瓦礫以外、何もない。
(パチンコ屋に全て剥ぎ取られたから。)
考えるエネルギーもない。
(パチンコ毒に脳みそを侵されたから。)
目がかすみ、手が震える。
(パチンコ菌が身体に張り付いているから。)
パチンコ人(依存症者)の世界には、
苦悩と不安と深い自己嫌悪しかないのだ。
- 依存症
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駅のそばのパチ屋の前を通ったら、
パチ屋の女従業員が、浴衣を着て営業笑いをしていた。
そばには、クールボックスが置いてあった。
しばらく見ていると、ある通行人がそばに行って、氷菓子を貰って食べていた。
その従業員は、無料の氷菓子を貰ってくれる人が来て、安堵しているようだった。
ああ、こういうことをやって客を呼び込んでいるんだと思った。
しかし、この女性従業員も嫌だろうなあ。
笑いたくなくても笑う。偉い従業員は、こんなことはしないだろうしね。
人が通らない時には、険しい顔をしている。人が近づいて来ると、営業笑いが始まる。
その道のプロというよりも、
「お金のためだよ、お兄さん」という感じだ。
でも、嫌だろうなあ。
「今日もたんまり稼がせて貰っています。
ですから、こんな安い氷菓子ですが、どうぞ。
それに、ウチの店のカワイ子ちゃんが手渡ししてくれますよ。
それにそれに、もしよかったら、
パチ屋の中に入って負けてって下さ〜い。」
という光景だよね。
脂ぎったパチ屋の偉そうな顔が浮かんでくるわ。
嫌だ、嫌だ。
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パチ屋に行く人が年々減少してきているそうだ。
ふーん、そうなんだ、と思うけど、
パチ屋の収益は、あまり減っていないという。
何故か?
答えは、簡単明解。
一人当たりの負け額が増えているんだよ。
前にも書いたけど、一人が月に20日パチ屋に行くとしよう。
仕事帰りにちょっと行くとしよう。
そうして、平均して、一回で2万円負けたとしよう。
(負けたとしようではなく、そのくらいバンバンまけるんだよ、現実にはね。)
そうすると、2万円×20日だから、40万円の負け。
そのペースで一年間が過ぎると、480万円の負け。
本当に、このくらいバンバン負けるんだよ。
ねえ、あなた、パチ屋の経営者になりたいでしょ?
すごいねえ、嫌だねえ。
こうやって、日本の国はずっと搾取されて来たんだよ。
戦後、ずっとだよ。
嫌だねえ、悔しいねえ。
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パチンコの次は、カジノですか?
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土曜日だなんて小躍りしてパチ屋に行くなよ。
むしり取られるぞ。
パチ屋に行くな。
パチンコ毒にやられるな。
パチンコ菌に触れるな。
パチンコをやってはいけない。