カスタムペイン
フツーの人たちのフツーの生活 [パチンコ依存症 パチスロ依存症]
最近は、涙ばかり出て困っちまう。
歌を聴いて涙。
人に親切にされて涙。
苦労話を聞いて涙。
人の努力を見て涙。
涙ばっかりなんだよ。
おいら、男だぜ。
涙なんか、グッとこらえなくちゃ。
だけど、ダメなんだよな。
こらえてもこらえても、涙が出ちゃうんだよ。
涙ってね、最初のひとしずくを我慢できればなんとかなるんだよ。
だけど、ポロッといくと、もうダメ。
涙が止まらなくなっちまうんだよ。
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でもね、涙っていうのは、正直。
嘘ばっかりのこの世の中で、普通に自然に出てくる涙って、真実だと思う。
芝居や駆け引きで出す涙は、うそ涙だよ。
まだ、現役の依存症者だった頃、パチで負けても涙なんか出なかった。
悔しさや落胆や困り感はあったけど、涙なんか出なかった。
だけど、今は、ちょっと違う。
涙もろくなったんじゃなくて、
暗くてつらい生き地獄をずっと這いまわって来たから、
人の普通の気持ちが分かるようになったんだ。
この歳になって、やっと分かるようになったんだ。
パチンコはね、人の心の形まで変えちまうんだよ。
すごい仕掛けだよね。汚い嘘に充ちた仕掛けだよね。
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今日、桜を見たよ。
満開を過ぎた桜を見たよ。
だから、その桜に、「頑張ったね」って言ってあげたよ。
だって、その桜、ほんとに頑張ったんだからさ。
ああ、今日も終わるね。疲れたね。
だけど、まだ９時半だから
今もパチ屋にいて、パチしてるパチンコ人が、数え切れないくらいいるんだ。
負けるか勝つか知らないけど、彼らは、勝っても負けても泣かないよ。
だって、パチンコの世界って、人間の世界じゃないんだから。
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えーっと、今日は眠れるかなあ。
ちょっとお酒飲んで、ガバーッと爆睡したけど、無理かな。
えーっとね、前、どこかに書いたけど、
戦争を始める人は、戦争に行かないよ。
パチ屋を経営する人は、パチンコ依存症にならないよ。
いつも損をするのは、フツーの人たち。
さて、遅くなったけど、今から晩ご飯を食べます。
ふふふ。卵かけご飯。
明日も、パチ屋に行っちゃダメだよ。
おやすみね。
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狂人の世界 [パチンコ依存症 パチスロ依存症]
目をつむって耳をすます。
タバコの汚い煙と一緒に、
パチ屋の中を、汚い風がゆっくりと流れていく音が聞こえる。
不規則な心臓の音が聞こえる。
あちこちからパチ玉がガラスにあたる音が聞こえる。
リーチの来ている隣の台をのぞきながら、
『はずれろ、はずれろ、ざまーみろ」と心でつぶやいている汚い声が聞こえる。
あと少しだったのにと思いながら、ため息をつく音も聞こえる。
向こうでもこっちでも、財布から一万円札を出してサンドに押し込む音が聞こえる。
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「全員が、狂人の世界」
(２０１４．９．２７の私のブログ)
パチンコ依存症にもレベルがある。
軽い依存度から重症な依存度までいくつかのレベルがあって、
その程度によって
苦しさも、家庭の崩壊度も、精神不安の状況も、治療期間もすべて違ってくる。
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このブログで、ずっとパチンコの恐ろしさを書き続けているが、
この恐ろしさは、パチンコ生活のない人には、結局、分からないかもしれない。
パチンコは麻薬なのだ。
心の中で、どれだけ強くやめたいと願っても、心の中とは裏腹に、
『気がつけば、パチンコ台の前に座っている自分』がいるのだ。
そして、ハンドルを握りながら、一瞬、「パチンコをやめなければ」と思うのだ。
けれど、思うだけだから、今日もまたパチンコ屋の餌食になってしまっているのだ。
それでも、たまに外に出て、
「家まで走って帰ろう。パチンコはイヤだー。」って思うのだが、やっぱりダメなのだ。
そうなると、もう金銭感覚もなし、
正常な判断力もなし、
便所に行くことと空腹のことしか考えない狂気の馬鹿者に変身してしまっているのだ。
正常な人間が、パチンコ屋のまんなかの通路に立って、
四方八方を眺めていなさいと言われたら、
何分くらい耐えられるだろうか。
パチンコ屋の屋根の下にいる人間は、全員が狂人なのだ。
ものすごい騒音と、
けばけばしい光の動きと、
煙草の煙と、
欲望が立ち込めている中に、
パチンコ人でない人は、何分も耐えられないはずだ。
そういうパチンコ屋の狂気の中で、
今日も明日も、
今もこれからも、
ずっとずっと騙されながら依存症者は、蠢いていくのだ。
悲しい日本だ。
哀しい人生だ。
パチンコにミサイルを！
パチンコに滅菌剤を！
依存症者に解毒剤を！
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今日もパチンコ屋に行くな。
心をやられるぞ。
感情を潰されるぞ。
違う喜びを見つけろ。
まだ、少しでも若さのあるうちに、立ち直れ。
ああ、泣けてくるわ。
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合掌
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歩きながらメロディが浮かんできた [パチンコ依存症 パチスロ依存症]
眠れないまま夜が明けた。
思いきって５時頃布団から飛び出して町に出た。
ウオーキングしている人、犬の散歩をしている人、
家の周りや道を掃いている人、もうカバンを携えてネクタイ姿で出勤する人
ああ、みんな生きているんだ。
そう思った。
山の方に行くと、
朝日が少し眩しかった。
森の木漏れ日も久しぶりの光景だった。
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とてもいい気分で、いろんな所を１時間くらい自分の足で歩いて来た。
町で出会う人も、森の木々も、今が盛りのチューリップたちも、
みんな生きているんだと、何度も思った。
私も頑張らなければ、と思った。
なんだか勇気をもらったような気がした。
だけど、胸の黒いカタマリは、じっと胸の中に居て、
私の気持ちを不安の群れに連れて行こうとしていた。
簡単には、依存症地獄から抜けさしてはくれない。
町は生きている。
人も自然も生きている。
この私も他人から見れば、きっと生きているように見えるだろう。
だけどね、つらい。
胸底から、後悔の念がこみ上げて来てしょうがないんだ。
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もう、パチをしたいなんて思わない。
だけど、明らかにパチの依存症の毒や菌が心や身体に
染み込んで、棲みついているんだ。
洗っても取れない、消毒しても消えない、叩いても死なない。
ヒドイもんだ。
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だけどね、さっき歩きながら、スタンドバイミーのメロディが浮かんできたんだ。
なぜだろう。
今が辛すぎるから、
現実から逃避して、想像の世界で少年時代に飛び込んで行ったのかな？
いや、違うな。
自分にだって、輝いていた時があった。
その頃のみずみずしさを、もう一回手に入れるために
あきらめちゃダメだよってことかもしれない。
少しでも、前を向いてみるよ。
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パチなんかやめな。
もっと楽しいことをさがしな。
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依存症者は、眠れない [パチンコ依存症 パチスロ依存症]
眠れない。
胸に重たい鉛が組み込まれ、深い呼吸もできない。
眠れない。
こんな日がずっと続いている。
得たいの知れない魔物のようなものに見つめられているようで、
闇の中なのに、さらに真っ黒な魔界の破片が口をふさいでくるようで、
恐怖の中で震えながら朝を待っている。
この自分に、いつかは陽の当たることがあるのか？
人生の歩き方を間違えた。
もう何千回もそう思った。
昨日も、１０年前も、明日も、明後日も、
ずっと思う。
きっと思う。
おのれの愚かな生き方を。
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この孤独に耐えられない。
この哀しさに声も出ない。
早く夜が明ければいいけれど、
でも、朝になったら、どう生きればいい。
朝になっても、依存地獄。
でも、なんとかしなければ・・・・・・。
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闇の中で、哀しみを受けとめながら。
・・・・・・
ああ、人生の春よ来い。
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